インターネット・サポートブック『うぇぶサポ』

インターネットのサポートブック

「サポートブック」とは、自閉症・発達障がいなどの方が、初めて接する人・サポートしてもらう人達に、特性や症状を伝えるために、それらの情報を記録しておくものです。

現在、様々なサポートブックがありますが、紙で作成したサポートブックをコピーして手書きで修正する、またはエクセルやワードなどで作成したものを管理するというものばかりです。

そこで私たちは、パソコンやスマートフォンがあれば、どこからでもアクセス可能なサポートブック「うぇぶサポ」を立ち上げました。

サポートを受けるための情報を共有することで、いつでも・誰からでも同じ支援をうけることができ、内容の変更も簡単にできるので最新の情報を発信することができます。

2011年から無料でサービスを提供しており、現在では難病やアレルギーをお持ちの方などにもご利用いただいています。

「しくみ」の必要性

障がいがある人への取り組みを考えるとき、いつも欲しいと思っていたのは「支援に必要な情報を、支援する人に簡単・確実に伝えるしくみ」です。

代表奥脇は、障がいのある子どもの保護者として、子どもの支援に必要なアセスメントなどの情報が、進級・進学をしても引き継がれていくしくみが欲しいと思っていました。また、障がいのある人の実習を受け入れる就労支援の立場からは、実習生の障がい特性や、もしもの時のサポート方法を詳しく伝えてもらいたいと考えていました。

「しくみ」のシステムづくり

システム開発経験のある実習生の受け入れを行ったとき、どうせなら役に立つものを作ってもらおうと考えました。
そして、実習の課題として、その「しくみ」のシステムを作ってもらうことにしました。

とてもいいシステムができたので、もう少し磨きをかけて、まず社内で使ってみることにしました。そして、他の障がいのある人にも使って欲しいと思い、無料サービスとして公開しました。なぜ無料かというと、もともとは実習の課題として作ったものだったからです。

デリケートな情報を取り扱うシステムなので、情報を暗号化したり、個人情報なしでも使えるようにしました。
セキュリティに配慮しながら支援に必要な情報を伝達・共有するこのシステムは、日常の支援のみならず災害への備えとしてもお使いいただけます。

うぇぶサポホームページ
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