きっかけ

奥進システムは、大手ソフトウェア会社に勤めていた代表奥脇が2000年に設立しました。「私たちと、私たちに関わる人たちが、とてもしあわせと思える社会づくりをめざします。」という基本理念のもと、インターネットを使ったシステム開発を行っています。

代表奥脇はサラリーマン時代、長時間の残業や単身赴任により家族と離れた生活が続き、そのような環境に疑問を持っていました。人としてよりよく生きるための働き方を考えた結果、時間と場所に縛られないインターネットを使った働き方をしようと思い至りました。

このような自由な働き方ができることでどんな人材と働けるか、と考えたときに、頭に浮かんだのは、結婚や出産を理由に退職していった優秀な女性社員でした。キャリアを断念していく女性たちを見て、「これは社会的な損失ではないのか?」という思いを持っていました。
設立した会社は、働く意欲と能力があるにもかかわらず社会に出る機会が限られている、そのような人たちの働く場にしたいと考えました。

当初は、技術力を持つシングルマザーの雇用を検討していましたが、採用活動を進めていく中で、一人の身体障がいのある人材との出会いがありました。彼は障がいがありながらも働きたい、社会とつながっていたいという強い思いを持っていました。そうした彼の思いを受け入れ、一緒に頑張っていくことを決めました。それがきっかけで、奥進システムのダイバーシティ経営、障がい者雇用は始まりました。
障がい者雇用の取り組みが進むにつれて、特例子会社や障がい者支援施設などとのネットワークも広がり、それが受注に結び付くケースも増えてきました。

少しの工夫で、社会に出られるようになる人たちがたくさんいます。これからも、私たちにできることを考えて工夫し、誰にとってもしあわせと思える社会をつくっていきたいです。

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