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奥進システムによる福祉・介護分野のソフトウェア開発

 私たちが障がいのある人と関わるようになって、福祉・介護事業に携わる皆さんからお話をおうかがいする時間が多くなりました。
 それぞれの現場に問題があり、皆さん大変な思いをされている話を聞くにつけ、私たちに何かできることはないか、常に考えてきました。

 ここでご紹介するのは、私たちのそんな想いが実を結んだソフト達です。


インターネットでサポートブックを無料作成できる「うぇぶサポ」
福祉法人(就労継続支援B型)事業所向けシステム「うぇるサポ」
精神障がいなどの方の就労定着を支援する「SPIS」



インターネットでサポートブックを無料作成できる「うぇぶサポ」

「しくみ」の必要性

 障がいがある人への取り組みを考えるとき、いつも欲しいと思っていたのは「支援に必要な情報を、支援する人に簡単・確実に伝えるしくみ」です。


 代表奥脇は、障がいのある子どもの保護者として、子どもの支援に必要なアセスメントなどの情報が、進級・進学をしても引き継がれていくしくみが欲しいと思っていました。また、障がいのある人の実習を受け入れる就労支援の立場からは、実習生の障がい特性や、もしもの時のサポート方法を詳しく伝えてもらいたいと考えていました。


「しくみ」のシステムづくり

 システム開発経験のある実習生の受け入れを行ったとき、どうせなら役に立つものを作ってもらおうと考えました。そして、実習の課題として、その「しくみ」のシステムを作ってもらうことにしました。
 とてもいいシステムができたので、もう少し磨きをかけて、まず社内で使ってみることにしました。そして、他の障がいのある人にも使って欲しいと思い、無料サービスとして公開しました。なぜ無料かというと、もともとは実習の課題として作ったものだったからです。


 デリケートな情報を取り扱うシステムなので、情報を暗号化したり、個人情報なしでも使えるようにしました。セキュリティに配慮しながら支援に必要な情報を伝達・共有するこのシステムは、日常の支援のみならず災害への備えとしてもお使いいただけます。




福祉法人(就労継続支援B型)事業所向けシステム「うぇるサポ」

もっとできることがある?

 私たちは、障がいのある人への取り組みとして、「障がい者の雇用・定着支援」と、「見学・取材・実習の受け入れ」を行いつつ、会社の事業としては主に中小企業向けの業務管理システムやショッピングサイトづくりをやっています。
 しかし、『うぇぶサポ』をきっかけにして、システムづくりの面でも障がいがある人への取り組みとしてできることがあるのではないかと考えるようになりました。
 就労支援でご縁があった福祉施設の人に現場でのことをいろいろお聞きして、その考えは間違っていないとの思いを強くしました。


福祉の現場を助ける「しくみ」

 福祉の現場で必要な情報はたくさんありますが、電話での会話や、手書きでやりとりされることが多いのです。効率よく必要な情報をやり取りしたり、記録していくしくみが求められていました。
 そこで、ある福祉施設と一緒に、システムづくりをやってみることにしました。
 そうして生まれたのが、『うぇるサポ』でした。
 『うぇるサポ』は、基本的なアセスメントとして『うぇぶサポ』を使いながら、施設職員の申し送りや書類作成を助けて、利用者へのサービス提供により多くの時間が使えるように設計・開発されました。




精神障がいなどの方の就労定着を支援する「SPIS」

障がいがあっても働ける

 私たちは、障がいがある人と一緒に働くために、どのような配慮が必要かを考えて実践しています。障がいのために毎日通勤するのが難しい社員は在宅勤務ができるようにしています。勤務状況だけでなく体調なども含めて、日報を活用し、出社していなくても雇用管理に支障がでないようにしていることはその配慮のひとつです。


 身体障がいのある社員がいる職場に、精神障がいのある社員が加わりました。支援機関と連携してその定着支援を行うことになったとき、日報に書く項目を工夫することになりました。変化があったのは日報だけでなく、社内での障がいへの配慮のリストに、精神障がいへの配慮がいくつか追加されました。


 精神障がいの人の就労定着支援を行うかたわらで、その支援機関のためのシステム開発も行いました。その経験を経て、社内の日報のシステムは更に改善されることになりました。これが後に『SPIS』として提供されるサービスの原型となったのでした。


今日を積み重ねて、明日を考える「日報」という支援

 精神障がいの人の障がい特性は、見た目ではわかりにくいものです。また、心身の状態の変化に留意した支援が求められます。
 私たちの職場では、障がい特性などのアセスメントは『うぇぶサポ』で伝達・共有し、日々の雇用管理は各個人に合わせたチェック項目を用意した日報を活用します。日報のデータは蓄積していき、統計・分析を行います。定期・不定期の「振り返り」では、蓄積された日報のデータを参照して、当事者の自己認識を助け、より具体的な支援を当事者・雇用主・支援機関が一緒に考えることに役立てられています。


 精神障がい者の低い雇用率・定着率を考える時、私たちはこのしくみを一般の企業に提供することが、精神障がい者の雇用の問題解決につながるかもしれないと思いました。


 これが、精神障がいなどの方の就労定着支援システム『SPIS』というサービスが生まれた理由です。